2014年11月08日 暑さの7割、寒さの6割は窓が原因 

・・・続き

低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン

  〜 松尾和也 松尾設計室代表 日経新聞 電子版  2014/11/7  より


■暑さの7割、寒さの6割は窓が原因


 なぜ、世界各国がこのように窓の高性能化を厳格に進めているのか。もちろん、理由があります。


 日本建材・住宅設備産業協会の調べによれば、住宅で生じる熱の損失を部位ごとに相対化してみると興味深いことが分かります。窓などの開口部を通して、冬に暖房の熱が逃げる割合は58%、夏の冷房中に入ってくる割合は73%にも及びます。暑さの原因の7割、寒さの原因の6割が窓とみなせます。


 もちろん、家の断熱性能や形状などによって異なります。国によっても異なります。しかし、どの国でも暖房にかかるエネルギーはかなり大きな比率を占めており、窓はその原因の半分以上を占める部位なのですから、規制を厳しくするのは極めて合理的なわけです。

窓の熱の流出入%

一般的な住宅で生じる熱の損失を、部位ごとに相対化した値。特に開口部からの熱の出入りが大きいことが分かる。1999年の省エネ基準(次世代省エネ基準)で建てた家がモデル(資料:日本建材・住宅設備産業協会の資料を基に日経アーキテクチュアが作成)


■アルミの枠は熱が逃げやすい

 窓は枠とガラスで構成されています。このうちガラスの方はそれほど諸外国に比べて劣っているわけではありません。ペアガラス(複層=二重)やLow-Eペアガラス(低放射)といったガラスは、かなり一般化してきました。



 問題は枠にあります。断熱性能が低い窓枠は、あたかも隙間風が吹き込むかのようです。日本のサッシの大半は、枠がアルミでできています。理由はアルミが加工しやすい、工場のラインがアルミ向けであるといったことにあります。しかし物理的に考えれば、枠にアルミを使うことはあり得ません。断熱性能の目安となる熱伝導率で各材料を比較してみれば明らかです。


 熱伝導率は、アルミかそうでないかで約1000倍も異なるのです。だから世界的にはサッシの樹脂化や木質化は当たり前になってきています。

材料による熱伝導率

材料の熱伝導率の比較。アルミは樹脂や木に比べて熱を通しやすく、窓枠に利用するのが不利であることが分かる(資料:ケンプラッツ)






世界の窓

 米国では全50州のうち24州でアルミサッシが禁止されています。日本で売られている4.65W/m2・Kレベルのサッシは大半がアルミでできていて、アングルと呼ばれる室内側の部位だけが樹脂でできている「樹脂アングルサッシ」と呼ばれるものです。これが売れ筋の7割を占めます。





 大手住宅メーカーの大半が採用しているのはU値2.9W/m2・K(Low-Eペアガラス利用時)もしくは3.5W/m2・K(普通ペアガラス利用時)で内枠が樹脂、外枠がアルミでできた樹脂アルミサッシというものです。なかには、これを「樹脂サッシ」と呼ぶ人も存在します。


■ペアガラスでも結露の恐れ

中略〜

 どんな窓でも最も結露する可能性が高いのは、下枠とガラスが接する近辺です。人間の健康に理想的な冬の室内環境は、室温が20℃で相対湿度が50%程度とされており、この状況では外気温が低いと、すべての樹脂アルミサッシで結露が発生します。



 結露が発生するか否かは、まず枠が樹脂か木なのか、それ以外なのかでほぼ決まります。枠とガラスの断熱性能を比較した場合、一般的には枠の方が低いので、結露が生じるかどうかは枠の性能に引っ張られます。上記の室内環境で外気温が0℃であれば、結露が始まる温度(露点)は9.3℃です。アルミの枠では多くのケースで結露してしまいます。



■「結露は瑕疵」の欧米


 先の日本建材・住宅設備産業協会の調べによれば、窓など開口部からの熱損失は、少ない方の冬でさえ58%であり、次点の外壁15%と換気15%と比較しても圧倒的に大きくなっています。窓の設計が最優先かつ最大の課題であるのは、このためです。


中略〜

 ドイツやオーストリアでは窓の結露はもちろんのこと、壁体内の結露においても徹底的に抑制が図られます。「建築物理上、結露を引き起こすのは誤った設計であり、人の健康を害するから瑕疵である」という考え方が根底にあります。事の重さを痛感します。



 オーストリアでは鉄筋コンクリート(RC)造マンションなどは、コンクリートの水分がほぼ抜けるまでの2〜3年は家賃が低く貸し出されるということも聞いています。そもそも欧州のマンションは外断熱工法なので、結露は日本に比べてはるかに少ないのですが、そのうえでの話です。



 一方、日本なら築後2〜3年は賃料が最も高く取れる時期です。それどころか日本ではほぼ全てのマンションで、北側の部屋が結露に悩まされています。マンション販売会社によっては、「加湿器を止めてください」にとどまらず、引き渡し時に除湿機をセットにして渡している会社さえあります。




書評: 私たちHONKAマンたちが常にお客様に説明し続けていることですね。

     
     忘れてならないのは、玄関やテラスドアの断熱性能もです。
     木製ドアなら全て断熱が完全というではないのです。やっぱり無垢板の3cmや4cm厚のド
     アでは冬の寒さは伝導してしまいます。 ポイントは断熱材が挟まれているかです。また、
     ドアや窓のパッキング部がシングルかダブルかで、空気で断熱層を持てるか否かの問題
     になります。
     
     さらにそのパッキング部の素材、柔らかく且つ永年の耐久性を持つか否かです。擦り切れ
     てすきま風状態の他ログハウスは多く見ています。

     ホンカでは風防用室内ドアを設けているプランも多いですが、プライバシー対策だけでは
     ないのです。ドアを開けた時のヒートショックが和らげられるのです。


     壁の熱ロスについても語られていましたが、HONKAの112サイズの壁の厚さでもコンク
     リート壁120cm以上の断熱性能なんです。


     さらに、ログハウスはフィトンチッドで健康にしてくれ、湿度調整をもしてくれる建物です。

     最後にもう一点、厚いログは燃えにくく、有害ガスが出ないといつも言いますが、窓が木製
     なら外側の火は室内に侵入しづらいのをお知らせしておきます。

     燃えやすい樹脂サッシは無論のこと、アルミサッシも大変熱に弱く、すぐに変形し、ガラスも
     割れて室内に火が侵入してしまうのです。

     実際にモデルハウスにおいでいただき、ドア・窓の厚さ・パッキングなど見ていただきたいで
     すね。   そろそろ床暖房を点けようかと思います。


                                                以  上

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字