2008年08月23日

「頭のよい子が育つ家の会」って?

 工務店・建築業を営んでいると様々な営業の電話・FAX・DM・
経営関係資料などが勝手に送りつけられてきます。

そのすべてに目を通すことはないのですが、情報として意識の中に
入れるべき参考物件[資料に値するもの]もたまにあります。

月3回発行の「SKハウジング(業界紙)」もその一つ。
先の記事に新築90万戸時代になるという内容がありました。

 一昨年の姉歯事件の影響で昨年の着工にかなり響いたこともあり、
業界が冷え込んでいるときに、世界中の経済がサブプライム・原油高
と相次いで縮小傾向にあります。

その予想は団塊ジュニアの購買層が最適な購買時期を徐々に過ぎていく
時代背景とも相まって現実のものになりそうです。

 そんな中、同じ新聞の次のページには、表題の「頭のよい子が・・・」
の(広告?)記事がありました。

内容は、
 有名私立中学に入学した子供は『子供部屋ではなく、リビングなど
家族と同じ空間で勉強している』という実態があきらかになった・・・

                    というのだ・・・・。

家族のコミュニケーションと五感を育む住宅 = 頭のよい子が育つ家
として認識し、間取り設計他の提案をしていくことが必要であること。


なるほど・・・・と鵜呑みのするのはどなたですか?

そのためのコンサルティング組織への入会・セミナー参加を訴えていま
した。



 この手の販売促進のセミナー会社・組織は数知れずあり、そのノウハウを
個人でコンサルタントとして建築会社に売り込む一匹狼もかなりの数います。

経営者としては「契約棟数を上げたい」というのが本音ですので、≪実績≫
を売り物に来る営業には弱いのです。実はこの実績というのもかなり眉唾物
なのですが・・・。

本当にこれからの時代を生き残っていけるのは、他でやっているからまねを
する また、コンサルタントの言うとおりに、朝令暮改的にふらふらと経営
方針を変えていく会社では無理です。
どっしりと落ち着いた経営者が下す決断はそうはぶれないはずです。


コンサルタント側にすると・・・
コンサルタントをすることでその会社が成功できるなら、自分で建築会社を
やればいいのです。もっと成功できるはずです。

こうすれば成功する、儲かる・・・、というのでは競馬の予想屋や「億万長者
になる法」の本を書いたほうが儲かる的常識なのですが・・・。


 表題の「頭のいい子・・・」は決して間取りが原因ではないし、この調査は
ただの統計であり、結果を拡大解釈し、自らの営業手法の意味付けをなしている
ものなのです。

 有名私立中学に子弟を入学させられる家庭である時点で、かなり裕福なことが
わかるし、裕福な家の子の家庭教師や進学塾の依存度は裕福でないほかの子と
比べてもかなり高いでしょう。

昔の統計で進学校の子供の身体的発達は世代平均を上回っているというのもあり
ました。
つまり、食べる物さえも違うであろう高所得の家庭の子供とはその育つ環境に
身体的・知能的差が大小なりとも存在するということです。

 もちろん親子のコミュニケーションは大事でしょうが、上の「リビングなど
家族と同じ空間で勉強している子」というならば、庶民の子のほうがその割合は
ずっと高くなるはずです。


 子供の情操への影響というならば、同一空間を供用しているログは最高の建物
だといえますが・・・・。
頭のよい子、ならぬ・・、『性格のよい子の育つ家』それがホンカの家です!!




honkab2 at 12:25 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! ♪♪ログマスター002・ムーミン阿部のつぶやき 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔